blackpandaのブログ

主人との関係がおかしくなってから、自分が壊れていった。そして、してはいけない相手と恋におち、約一年で終わりを迎えてしまったが、心は簡単に終われていない…>_<

初めてのデート…

彼が、出張に休暇を加えて、帰ってきた。




私が、単身赴任先を訪ねてから、10日が経っていた。




もちろん、会う約束をしていた。



彼が自宅に戻る前に会いたかった…





彼と奥様の夫婦生活なんて、聞くことは出来ないが、夫婦が顔を合わす前に、私と会って欲しかった。





彼は、6時頃には、仕事が終わる予定とのこと。


私は、自分の仕事を早く切り上げ、彼との待ち合わせ場所に急いだ…



待ち合わせの居酒屋さんに、彼が先に着いていた。





彼を見つけて、あ〜っと、嬉しさの気泡が心の中でパチパチ弾けた気がした…



でも、恥ずかしくて、彼の顔をまともに見られなかった…


かなり、挙動不審…



彼にも、それを指摘された…




彼は、いつもの笑顔だった。




チューハイを2杯飲んだと思う。



緊張で、口が渇いていた。



お腹は空いていたはずだが、胸がいっぱいで、喉を通らなかった…



2時間弱を過ごし、次に行こうと、居酒屋をあとにした。




『次、どこ行こうか?』


『どこでもいいよ、着いて行く!』




そして、



裏路地を進んで、




古いラブホテルに入った…

彼氏…

それから、数日、お互いの感情を言うことはなく、オリンピックで盛り上がるLINEが続いた。



繋がる言い訳があって、オリンピックに感謝した。



彼の元からかえってきて、5日目。



どちらともなく、年甲斐もなく、毎日LINEで盛り上がっている現状について、話した…



付き合い始めた若者みたいだね!


若返ってるね、私たち…



『Yくん、完全に、私に惚れたね!』


『ヤバいかも⁉︎』


『私も、帰る時から、ずっとヤバいよ…』


『Yくんは、どの位ヤバいの?』


『熱中症寸前だよ! 貴女はどうなの?』


『ずっと発熱中。解熱剤が効かないの!』


と、バカな会話…



この時から、単なる三人称の彼から、彼氏と言う恋人を表す彼に、明確に変わったと感じた…




やっと、お互いの気持ちが解り合ってからは、


今まで以上に、LINEが楽しくなった。




そして、サークル仲間に知られないようにすることや、


お互いの家族は、きちんと守ること、


公衆の面前では、絶対に、普通にすること、


など、幾つかの約束事を交わした。




その一週間後に、彼は出張で帰ってきた。

恋心…

見送る彼が見えなくなると、心が揺れ出した…




しかし、余韻にひたるそんな私を酷い乗り物酔いが襲ってきた。


30分もしないうちに、トイレで胃の中の物を全て嘔吐した。


その後は、寝不足と疲れも加わり、幸いにも苦しまずに眠りにつけた。




電車を乗り継いで、一番大きな駅で寄り道をする事にした。




帰りたくなかった…



我が子達は、この世で一番大切だし、愛しているが、その時は、家族の元に戻りたくなかった…




空っぽの胃に何かをと駅ナカを歩いたが、日曜の夕方は、どの店も並んでいた。



幸いにも、胃に優しいリゾット屋さんに、そんなに待たずに入れた。



お薦めリゾットとスパークリングワインを注文し、彼にLINEした。



訪問のお礼と帰路での出来事を。






そして、極めてクールを装い、



『惚れるなよ〜』



と。



彼は、軽く、



『ヤバいかも?』



と、ふざけているのか、本心を見せずに返事がきた。



ちょっと私の心をくすぐる彼との会話は、心地良い余韻にひたらせてくれた。




重い腰をあげ、私の住む街へ続く電車に乗り込んだ。



イヤホンから流れる聴き慣れた歌の歌詞が、妙に心に響いた…



我慢出来ずに、彼にLINEした…



『Y君の事、恋しくなってきちゃったよ…』


『忘れなきゃね…』


と。


『たまには、思い出してね!』


と彼。





感情をコントロール出来るつもりでいたのに、



恋に落ちた私がいた…