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陽の高い時間に、彼と二人で歩く…

彼と並んで歩く…

それだけで、心が弾んでいる自分は、10代の初デートの様…！

本当は、彼の腕に手を絡めたいところだったが、最初から彼に咎められてしまうのも悲しかったので、出来る限りクールに振る舞った。つもり…

駅前商店街は、お昼時と言うこともあり、賑わっていた。

予め調べておいた食べ歩きが出来るお店を数件回った。

ぬれ煎餅、揚げたての魚のすり身、たこの串焼き…

美味しかった‼︎

店先では、私のことを奥さんと言われ、嬉しいような、後ろめたいような…

夕食を堪能したいために、この食べ歩きだけでお昼ご飯とし、数駅先の宿に向かった。

彼と並んで座る電車、タクシー。

ただそれだけでも、嬉しかった。

でも、2か月近く待ったこの日が、始まってしまったからには、終わりが来てしまうことを考えてしまい、時間が止まればいいと思った…

私はついつい、考えても仕方ないことを考えてしまう人間…

タクシーが宿に着くと、出迎えのスタッフの方が来て、チェックインのためのソファーに案内された。

ウェルカムドリンクに、彼はビール、私はスパークリングワインをいただいた。

そして、お部屋に。

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